2008.12



おもしろそうな本があったら
本棚から探し出して読んでみてね・・・

寒い寒い冬がやってきました
朝、目が覚めて、お布団から抜け出すのには
たいそうな勇気がいります。。。
どうして人間は冬眠しないのだろう…
と、ついつい考えてしまう冬の朝なのであります

アウトドアな,あなたはスキーやボードに出掛けるのも
冬の楽しみ♪
インドアな,あなたや私はコタツとミカンがお友達
あったかなお部屋でホットミルクでも飲みながら
じっくり読みたい取って置きの一冊★

今回ルイママ文庫がご紹介するのは…


【エフスタイルの仕事】
五十嵐恵美 + 星野若菜
発行 アノマニ・スタジオ
写真:長野陽一




F/style五十嵐恵美+星野若菜

エフスタイル…2001年新潟市に誕生したデザイン事務所
エフスタイルについてお話しするとき
(まだ、私もお二人にお会いしたことは無いのですが…)
いったいどのような言葉で説明をしたら良いのか
とても考えてしまう。。。

自分の好きな物を人に説明するとき…
気持ちが先走ると
ナカナカ上手にセツメイはデキナイ!

新潟に生まれ新潟に暮らし
地場産業の素晴らしさを幅広い観点から見据え
伝えようとする二人の女性
五十嵐さんと星野さんは共に新潟ご出身
山形県の東北芸術工科大学の“生産デザイン学科”で
一緒に学ばれ、その後それぞれの道を歩む…はずであった。。。

ひょんなことから・・とは、きっとこういうこと
すごくすごく考えてじっくりじっくり計画を立てても
世の中なかなか思うようにはいかない
エフスタイルのおふたりは
どうやら、ひょんなことから
デザイン事務所F/styleを設立することになったらしい…

この本はお二人の出会いや
エフスタイルがはじまるまでの経緯

エフスタイルの関わる地場産業の中から
具体的にいくつかのモノをピックアップして
その作り手の様子や
モノが完成するまでの打ち合わせの様子
完成したモノにエフスタイルが手を加えて
“商品”として作り上げ
さらに流通させていくまでの様子
(この一連の作業を本の中では“循環”と呼んでいる)
が、丁寧に描かれている

長野陽一さんの真っ直ぐな感じの写真と
エフスタイルの丁寧な文章
静かな言葉と写真が並ぶのに
とても熱いものを感じました
リアリティーに裏付けされているから
パワーを感じるんだろうなぁ…



時間をかけて丁寧に作られた本
エフスタイルの仕事自体が
この本のように
丁寧になされているんだろうなぁ…

この本が好きなのには、いくつかの理由があって
上手く説明できないかもダケド…

先ずはエフスタイルの姿勢そのものに憧れます!
まったくの憧れです
まっとうで、自然体で、丁寧で、温かで
そういうのイイナぁ。。。

で、文章がカッコいいです
こういう風に書くとカルイカンジにく伝わりますが
・・・、でもやっぱイイですねぇ。。。
“はじめに”とか、“あとがき”とか、
何度も何度も読み返してしまいます
ものを捉えるスケールが違う!!!
作り手の方との交流の様子が描かることにより
そのモノの背景みたいなものが浮かび上がる
モノへの思い入れがうんと増すと思う
実際に商品を手に取ってみたくなります


●長岡市(旧寺泊町)足立茂久商店での作業の様子●
エフスタイルは必ずモノづくりの現場へ出向き、作り手のエネルギーを
どのように循環させるかを考える…


この本が伝えたいことは
【エフスタイルの仕事】そのものについて
なのだと思いますが
(もちろんとっても興味深いです!)
仕事のやり方とか、物事の考え方とか
彼女たちにとっては“あたりまえ”のことかもしれない
その姿勢に憧れます★
私たちより、うんとお若いお二人なのですが
見習うべきことがいっぱいありました
どうもありがとう!!!



私は曲木のお弁当と、ゴムが入っていない、ふんわりとしたはき心地の靴下が気になるなぁ…
こんど是非ショールームに
お邪魔したいと思ってます★


【エフスタイルの仕事】のB.G.Mは…
『つづれ織り』(Tapestry)キャロル・キング
1. I Feel the Earth Move
2. So Far Away
3. It's Too Late
4. Home Again
5. Beautiful
6. Way Over Yonder
7. You've Got a Friend
8. Where You Lead
9. Will You Love Me Tomorrow?
10. Smackwater Jack
11. Tapestry
12. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
13. Out in the Cold
14. Smackwater Jack ]

1971年に発売されたキャロルキングの名盤中の名盤★
どの曲も聞き覚えのあるおなじみの曲
ルイママでは秋から冬によくかけてますね…
つい最近来日していたキャロルキング
世界中で愛されているシンガーソングライター
洋楽は曲の雰囲気だけで聞いてしまう私だけど
このアルバムは詩も良いですね…


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