★ルイママ文庫★
vol.16
お店の本棚から、おすすめの本をご紹介します
おもしろそうな本があったら
本棚から探し出して読んでみてね・・・



■巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる■
★レシピ版★
 
パリノ ソラノ シタ  オムレツノ ニオイハ ナガレル


オムレツ・ド・ナチュール
石井 好子

本を開くと部屋中に広がる“バタ”の香ばしいにおい・・・
著者の石井好子さんは有名なシャンソン歌手
1950年代にアメリカやパリに渡り音楽の勉強をされました

■巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる■は昭和38年の発売以来
多くの人に愛されているロングセラーです
    


    
    

こちらの装丁は、当時一世を風靡した
“暮らしの手帖”編集長の
花森 安治さんによるものです
オシャレですね


パリってステキな所なんだろうなと
思わせてくれる装丁ですね・・・


“暮らしの手帖”に寄せられた
石井さんのパリのエッセイが
この本の前身となったそうです

    

1963年の発売

第11回日本エッセイストクラブ賞を受賞

当時パリに暮らしていた石井さんの何気ない生活のひとコマを綴った
すてきなエッセイ
まだ海外旅行は遠い夢だった時代に
パリの街角で繰り広げられる日常の空気を
食べ物を通して教えてくれました


時代は変わって、40年以上も経った今
海外は身近なものとなり
色々な国のお料理は日本に居ながらにして
味わうことも出来るようになりました

だけれども、どれも本格的なものばかりで
この本に出てくるようなその土地のにおいがする
家庭料理には、なかなか出逢えません

■巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる■ ★レシピ版★
42年前の■巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる■の世界を
現在の石井さんの語りと、料理のレシピで再現したという、
ちょっと変わったレシピ本です

★レシピ版★のイラストはイナキヨシコさん
かわいくて、どこか懐かしいようなイラストです




そとがわは、こげ目のつかない程度に焼けていて
中はやわらかくまだ湯気のたっているオムレツ。
『おいしいな』、私はしみじみとオムレツが好きだとおもい、
オムレツって何ておいしいものだろうとおもった。

■巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる■本文より


個人的にオムレツよりも目玉焼きが好きな私でも
コレを読んだらやっぱり、このオムレツ・・・じゃあなくって
オムレツ・ド・ナチュールを作ってみよ〜かなと
思ってしまいました
(*^_^*)


     


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