★ルイママ文庫★
vol.26
お店の本棚から、おすすめの本をご紹介します

おもしろそうな本があったら
本棚から探し出して読んでみてね・・・



梅雨が明けたとたんに本格的な夏★到来!!!
暑い日が続きますネ・・・
ルイママ文庫、今回ご紹介するのは
ハーブやオリーブオイルを使った
ステキなレシピ本を多数出版されている
北村光世さんの最新刊“レモンブック”
暑さでバテ気味のココロとカラダを
心地よくクールダウンしてくれるこの一冊
レモンの歴史をひも解きつつ
エッセイとしても、レシピブックとしても
楽しめる、おすすめブックです
(●^o^●)

■ ■ ■ レモンブック ■ ■ ■
●●●北村光世●●●



北山さんの本を最初に見つけたのは、かれこれ十年以上も前
“ハーブ”なんていうものが、まだあまり一般的ではなく
お料理に詳しい、ごくごく一部の人たちのための植物・・・であった頃のこと
確か新潟の雑貨屋さん“私の部屋”で購入した記憶が・・・

今では本屋さんに行けば“おしゃれな料理本”が簡単に入手できますが
当時は、まだ実用書が殆んどで、写真もデザインもおしゃれな北村さんの本は、
特別にステキな感じの一冊★でしたヨ♪

昨今、
“ハーブ”““オリーブオイル”はガーデニングや、イタリア料理のブームに乗り
随分身近なものとなりました
様々な女性誌でも凝った特集が組まれていましたが
北村さんの本が
バイブル・・・と言う方も多いように思います
私もハーブの育て方で迷ったときには、やっぱり北村ブックが教科書です




暖かい気候の下で育つイメージの強いレモンですが発祥の地は
意外にもアジア、それも今から4500年も前へとさかのぼります

紀元前2500年頃に栄えたと言われるパキスタンのハラッパ遺跡から
レモンの葉をかたどった首飾りが発見されています

その後アジアから地中海、カリフォルニア、そして世界中へと続く
レモンの旅の歴史が解説を交えて綴られています


世界史の授業はあまり興味をそそられず
私にとってはタイクツだったけど
アレクサンダー大王や、コロンブスのお陰でレモンが
世界中に広まったらしいことをこの本で知り
何だかちょっとウレシイ気分になりました
青山学院大学でスペイン語の先生をされていたという北村さんは
言葉と同様、料理も文化の一部であるという視点で
様々な活動をされています
語学とお料理の両方の先生である北村さん、
イタリアを始め各国での意欲的な活動は
まさに文化そのものを私たちにも解りやすく伝えてくれます
もしかして文化って、日々の生活に根ざした身近なもの
なのかなと思いました
何かもっと形式的でムズカシイコトに違いない!
と、今までは思い込んでました
(~o~)





写真撮影は、カメラ雑誌等でもお馴染みの長嶺輝明さん★
長嶺さんの写真は大好きです!
・・・というか、ルイママにある料理本
ふと気になってチェックしたら長嶺さんのが
随分多くて、自分でもビックリなのでした
モノも、人も、お料理も、皆ステキに撮れてます
特に自然光を使った、お料理の写真は
とってもオイシソウ!!!









一番おもしろかったのは後半のレモンを使ったレシピの紹介★
レモンを使ったパスタやレモンのお菓子、レモンのお酒まで
簡単なレシピとおいしそうな写真
これなら作れるかも・・・っていう気持ちになりました
 





レモンの切り方にもお国柄があるようで
大量にレモンを使うイタリアでは、その切り方も豪快で、
大きな半分切りや、くし形切り、厚めの輪切りなど、
そのまま手で絞りやすい状態にカットするそうです
イタリアのマンマが、お台所でレモンを絞る時に
半分に切ったレモンの真ん中にフォークを突き刺して
、先をぐるぐる動かし、果肉から果汁を絞り出した
エピソードなど、ちょっと真似してみたいと思う切り方もありました
なんだか、とってもイタリアンなカンジの絞り方ですよね・・・
レモンの皮を使ったアルコール度の高いリキュールを
チェロッソといいます
北村さんは鎌倉のご自宅にレモンの木を植えて
自家製の美味しいチェロッソを作られたそうです

お庭にレモンの木があるなんて、ステキですよね
農薬やカビ防止剤などの薬品の心配の無い安全なレモン
日あたりの良い所を好むレモンの栽培は
意外に簡単らしく、鉢植えにもできるそうです
この本を読み終えるころには
自分でもレモンを育ててみたいなぁという気分になりました


パエリヤにドンと添えられたレモン
ギュッと絞って豪快にどうぞ・・・

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